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成金
堀江貴史
株式会社徳間書店
堀江貴史さんの小説第2弾
堀江さんの小説デビュー作である拝金も今手元にあるので、引き続き読んでみたいと思います。
堀江さんの小説2冊はゴーストライター的な記事も目にしますが、読み手には(自分には)何ら関係のない話として、堀江さんの小説を楽しみたいと思います。
作中には、フィクションの中にも現実的な描写があり、堀江さんの経験や知識がちりばめられていて、学ぶ事も沢山ありました。(IT系ベンチャー企業の登場や、グレシャムの法則、リナックス革命等々)
また作中の登場人物の企みを釣りに例えたり、悪者の企みを虫の補食に例えたり、ゾクゾクする様な恐ろしい場面もありました。
そして登場人物を通して、仲間同士の結束力や覚悟 、何かを目指すときの『ドラマ』は読み進めるにあたり熱中せずにはいられませんね。
どん底にいる時に芽生えた支え合う仲間意識。復讐に向かう時の信頼関係。実行に移す時の覚悟。共に成し遂げた後の喜び。
最後には、衝撃の展開が待っているのですが、それよりも登場人物の「熱」に感動しました。インターネットによって、大きく変わって行く世界の中で見る、戦争の様な戦いに引き込まれる作品ですね。
そして、どの世界(日常の中でも)にもある
『良き時代の終わり』そして『新しい時代の始まり』を強く意識させられました。
正直、これまで読書が苦手だった自分は、
「小説かー最後まで読めるかなー」
というのが本書を手にした時の印象でした。
元々感情移入しやすい自分には、小説を読むという事が意外と向いていることがわかりました。いや、堀江さんの小説だったからでしょうか。続けて拝金も読みたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました (^ο^)/