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人生の勝算
前田裕二
幻冬舎
本書との出会い
前田裕二さんと本書を知るきっかけとなったのは、西野亮廣さんの著書、革命のファンファーレの中で紹介されていたことでした。
2017年発行の本書ですが、私が手に取ったのは丁度1年後くらいでしたね。その当時、お顔も何をされている方かも知らず、本屋でこの「人生の勝算」というタイトルを頼りに探し購入した思い出があります。
現在では、私も前田さんのアイディアや人柄に魅了されている一人です。その魅力とともに、本書を紹介したいと思います。
前田裕二の原点
8歳でご両親を亡くされたた前田さん。その後、お金を稼ぐために路上で弾き語りライブを始める。どうすればお客さんが付き、自分の歌にお金を払ってくれるのか。
「仮説→行動」から結果が出ることを小学生ながら考えていたとのこと。人とのコミュニケーションや、努力から見えるその「人」に人はお金を払う事に気が付いた前田さん。
お客さんのリクエストに応えたり、知らない曲でも練習して(努力)また弾き語りに足を運んでもらう。多いときで月に10万円稼いでいたそうです。そういった経験から、現在のSHOW ROOM立ち上げに繋がったんですね。
人に好かれる大切さ
大学を卒業後、投資銀行に入社。そこで知り合った上司に「人に好かれる」大切さを学ぶ。人に好かれる前に、人を好きになる努力が必要になってきます。
私自身でいうと、これがとても苦手・・好きと思った人はとことん好きになれるのですが、そうじゃないと・・ね。この人、自分のこと好きじゃないと察した時には、近づかないようにしていました。
しかし、この「人生の勝算」を読み切った時、それは、とてももったいない事だと気が付きました。思いやりや、相手の立場に立って物事を考えることは、相手のことを好きでなければできないことです。
相手を思い行動する(好きになる)ことで、相手も自分を好きになってくれる。そこから生まれる何かを逃さない為にも、人を好きになる能力を身に着けたいですね。
ビジネスやサービスにおいても、相手が本当に求めているモノとは何か。それを真剣に考えることで生まれたモノこそ、より良いサービスと言えそうです。
パッションが人の心を動かす
新卒で入社した会社から、DeNAを経て、起業し立ち上げたのがSHOW ROOMでした。
SHOW ROOMに対する熱(パッション)は本書を読むと良く分かると思うのですが、まだSHOW ROOMを利用したことがない方には、実際覗いてみるとより良く分かると思います。
すでに有名なアイドルやタレントに混ざり、夢に向かって走る方々が日々ライブ配信を行っています。配信者が求めるモノ、応援する視聴者が求めるモノは何か。
そこに向かって「頑張る」という言葉を前田さんは、「見極めて、やりきる」「迷わないで、エネルギーを出しきる」と表現しています。
利用する配信者が増えたり、そこから有名になってゆく方を見ていると、運営側の熱や愛をも感じとることができます。
「頑張れば報われる」という世界を本当に作り上げたいという情熱が形となったSHOW ROOMは、今後も大きく誰かの夢を叶えることになるのでしょう。
人生のコンパス
人生のコンパス。自分自身が、進む道を強く見つめる事が出来ているだろうか。
幸福の価値観は人それぞれ。
コンパスを持たぬが故に、隣の芝が青く見えてしまう。 本文より引用
この記事を書いている現在の自分自身は、コンパスを見つけている最中といった感じでしょうか。長くいた世界から離れ、新たなコンパスを見つめなおす作業が必要になっています。そんな時に出会った本書に強く背中を押されました。
ビジネスマンでも何でもない自分が心を動かされることになるとは思いませんでした。ブレずに情熱を注ぐことができるもの、今こそ原点にもどり探っていきたいと思います。
最後に・・・
実際の前田さんは、話し方も風貌もとても穏やかなイメージがあります。そんな中にも、しっかりとした軸や熱い情熱を感じることができる本書でした。
最初に読み終わった時、何かしたい衝動にかられて、即始めたのがブログでした。自分が紹介した本が、誰かの心を動かすことができたら嬉しく思います。
最後までお読み頂きありがとうございました (^ο^)/
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